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OurAge 1/8(火) 12:11配信
私たちの皮膚に備わっているセラミド(細胞膜に存在する脂質のひとつ)は、肌のバリア機能を担う大切な成分だ。
「アトピー性皮膚炎の患者は、皮膚のセラミド量不足からバリア機能が低下していると、かなり前からあきらかになっています。また、魚鱗症も表皮バリア機能の異常によって引き起こされています」とは、北海道大学名誉教授であり「セラミド研究会」の会長を務める五十嵐靖之さん。
「世界におけるセラミド研究はこの15年間で多くの進展があり、皮膚特有のセラミド群発見や、バリア機能に重要なアシルセラミドの合成酵素なども同定されました。これにより、治療薬や機能性食品が開発できるようになったのです」
2016年には、こんにゃくセラミドを配合した機能性食品が皮膚分野で初の特定保健用食品(肌トクホ)として認可され、飲むセラミドでの皮膚機能改善が注目されるようになった。
「効果を及ぼす仕組みや、大腸フローラによる代謝の可能性など、検討すべき点は多く残されていますが、皮膚に直接作用するのではなく、小腸細胞内で分解・再合成されて間接的にセラミド合成を刺激すると解明されています」
そのほか、こんにゃくセラミドはアルツハイマー病の原因となるタンパク質を抑制する作用も示唆され、研究が進められていることも大きなトピックスだと語る。
◆こんにゃくに含まれているセラミドとは?
こんにゃくにセラミドが含まれていたとは、知らなかった人も多いのではないだろうか? では、こんにゃくを食べるようにするといいのかと思いきや、そうもいかないようだ。
「こんにゃくは、こんにゃく芋を乾燥させ、細かく砕いて粉にして、水や凝固剤を混ぜて…という工程を経て作られているのですが、セラミドは製粉時に捨てられてしまう飛び粉に多く含まれています」とは、ダイセル 研究開発本部 先端材料企画部 上席技師 理学博士の向井克之さん。セルロイドの製造からスタートした会社で、現在ではさまざまな機能性食品素材の開発に取り組んでいる。
「生芋こんにゃくなら、こんにゃく芋を製粉せずに作っているのでセラミドが含まれていますが、100g中に多くても1mgほどと微量です。一方、飛び粉100g中には約200mgも含まれていたのです。しかし、ニオイと味が好ましくないので、製粉の際に捨てられていたわけです」
ということで、残念ながら一般的なこんにゃくを食べても、十分なセラミドは摂れなかったのだ。
◆若々しい肌を保つためにも重要視したい、セラミドの可能性
健康な肌に必要不可欠なセラミドは、年齢を重ねるにつれその量が減少してしまうもの。
「たとえ調子が悪くても、命に関わることではないと思われがちなのが皮膚です。しかし、生体防御や体温調節、水分保持、免疫やエネルギー備蓄など、その機能は多種多様。とても大切な臓器なんです」とは、銀座ケイスキンクリニック院長の慶田朋子さん。
そんな大切な臓器である皮膚のバリア機能が低下する、すなわちセラミド不足の皮膚になると、皮脂や汗など、自分の皮膚から分泌されるものも刺激になってしまうという。
「バリア機能が弱い肌は、内部で微弱炎症が起きやすくなるため、かゆみなどの症状が出るだけではなく、ターンオーバーが乱れやすく、肌老化も進行しやすくなります。肌の美しさは、角層やバリア機能の状態の現れです。バリア機能が高ければ、ターンオーバーが整い、肌に必要な水分量も保たれるので透明感も引き出されるのです」
では、バリア機能を正常に保つためには?毎日の適切なスキンケアが大切なのはもちろんですが、こんにゃくセラミドを配合したインナーケアを積極的に取り入れても、と慶田さん。
「10年前は、サプリメントや機能性食品による保湿効果は半信半疑だったんですね。でも、セラミド合成のスイッチを入れるとわかり、インナーケアの効果が検討されるようになりました。5年後、10年後にはさらなる可能性に対しての研究が進んでいると思います。これはとても興味深いことです」
こんにゃくセラミド原料は、粉末タイプ、乳化タイプが開発され、さまざまな形状で配合が可能になった。こんにゃくセラミド配合の機能性食品やサプリメントは、塗るケアと違って顔だけでなく全身のバリア機能強化も、というのだから、大いに期待したいところだ。
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