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ITMedeaビジネス 10/15(火) 15:32配信
10月8日、ローソンから“真っ黒”な新商品が登場した。「Lチキ 旨だれ黒味」(税込180円、以下同)は、揚げ物にとってタブーともいえる黒色をしている。強烈に目を引くこの色は、一見すると「焦げているのでは?」と思わされるが、そうではない。フライ部分はカラッと揚げられてきつね色。黒い部分は黒こしょうやしょうゆなどの調味料を使った、「たれ」だ。
ローソンが「黒いLチキ」を初めて発売したのは2017年11月。「Lチキ 黒こしょうだれ味」(当時160円)として発売した。通常、Lチキの新商品はオリジナルと比較して半分ほどの売り上げだというが、黒こしょう味はその2倍も売れた。本家Lチキに負けず劣らずの人気を博したことについて、「やはり見た目のインパクトがあったのでは」と担当者。特に30~40代男性に人気だったという。今回、見た目のインパクトをさらに強化してリニューアルした形だ。
こうした「黒」がアクセントになった食べ物は「ブラックフード」と呼ばれる。担当者の話によると、海外の富裕層を中心に人気が拡大しているという。日本では18年ごろから注目が集まり始めている。ローソンでも、「スーパーフード」の次にブームが来そうな商品ジャンルとして注目していた。その理由については「見た目も良く『映える』し、健康にも良い」と話す。黒ごまや黒米といった黒い食べ物には「アントシアニン」という栄養素が含まれている。美容や健康に効果があり、アンチエイジング効果を見込めるのだという。今年ブームになったタピオカも、ブラックフードの1つなのだとか。
Lチキだけでなく、18年にはナチュラルローソンで期間限定の「ブラックフードフェス」を開催。「黒ごま坦々まん」「黒ごま麻辣スープ」「寝かせ玄米 黒米ブレンド」など幅広い商品ジャンルのブラックフードを展開。中でも「ブラックチョコむしケーキ」はベルギー産のチョコレートを使用し、隅から隅まで真っ黒でインパクトが大きい商品だった。
なお、ローソンでは「赤」にも注目している。5月に「Lチキ赤だれ」を発売。こちらも黒こしょうだれ味と同じく、通常の新商品よりも大きな人気があったという。女性人気も高く、黒と赤でLチキの定番としたい考えだ。
ブラックフード商品は、じわじわ増え始めている。バーガーキングでは、12~15年まで期間限定で「黒いハンバーガー」を販売。「『非常識』をテーマにしたハンバーガーを開発することになり、それまであまり食品に使われていなかった『黒』に目を付けた」と担当者は話す。海外のメディアでも取り上げられ、毎年好評を博していたという。
ブラックフードを扱うイベント「ブラックデー」も注目を集める。今年が初開催となる「恵比寿ブラックデー2019」は立教大学の学生が中心となり企画した。主催者によると、ブラックデーは韓国の記念日。バレンタインデーやホワイトデーを楽しむことができなかった「おひとりさま」が楽しく過ごす日だという。
毎年4月14日がブラックデーに当たり、恵比寿ブラックデーも4月14日に開催した。参加者は前売り券を購入し、対象となる飲食店を“はしご”。提供されるブラックフードと黒ビールを楽しんだ。食べ物や飲み物だけでなく、参加者は全身黒い服装で参加するなどの徹底ぶりだ。前売り券は200枚用意したが、完売した。担当者はブラックフードについて「最近どんどん増えてきているという印象を持っている。ブラックフードに含まれている炭などは体にも良いので美容面からも注目できる。今後さらに増えるのでは」としている。
まだまだ日本では発展途上のブラックフード。見た目のインパクトや美容効果から、新たなブームとなっていくのだろうか。
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