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　突然ですが、こちらは現在のわたしです。

　こちらが、7年前のわたしです。

　オフの力士ではありません、私です。現在の体重は80kg前後をキープしています。しかし、7年前の30歳になったばかりの私は100kgという大台に到達しました。長年の不摂生が祟り、体重計に『100』と表示されたときの絶望感は今でも忘れられません。

　30歳で100kg、単純計算したら60歳で200kgですから。この時から私はダイエットを決意し、約10ヶ月で22kgの減量に成功しました。

　そう、蒙古タンメン中本に通いながら……。

※以下、ダイエットに関して書くことは全て私の経験上のお話です。ダイエットの勉強など一切していません。よって、『身体に悪い』『リバウンドする減量法だ』など色々なご意見があるかもしれません。が、私は体重を落としてからの7年間、健康診断オールA、リバウンド無しという事をお伝えしておきます。

　中本の話の前に、私が実践していたダイエット方法をご紹介します。

●運動

　週2、3回、ゆっくりと45分ランニング。

●食事

　朝食・昼食は食べる。夕食は炭水化物を抜く（全ての食事で揚げ物は禁止）。お酒は誘われた時だけ、自分からは飲まない、どうしても飲みたくなったら飲む。

　以上。これを10ヶ月続けただけで22kg落ちました。

　あ、すいません、あと恋です。

　ここは伏せて進もうと思ったのですが、私のダイエットには欠かすことのできない項目なので興味がないと思いますが少しお付き合いください。

　100kg当時、とても好きになった女性がいました。その方とはじめて食事に行った時の会話です。

五明（以下:100kg）「あの、ど、どんな人がタイプなんですか?」
女性（以下:45kg）「んん～……藤くんとかですかね」
100kg「ふ、ふじくん?」
45kg「あっ、BUMP OF CHICKENのボーカルの藤原さんです」
100kg「へぇえ～」
45kg「あっ、あと!」
100kg「はい」
45kg「ルパンとか」
100kg「ルパンて、あのルパンですか?」
45kg「はい。わたし……身体の線が細い人が好きなんです」
97.4kg「へぇ～!!」

　もう、100kgの大巨漢が付き合うなんて絶対に無理じゃないですか。「へぇ～!!」とか無理してワントーン声高くして言いましたけど、ショックでちょっと痩せましたから。

　いつもなら諦めていたのに、ここで諦めなかったのが本気の恋だったのでしょう。「藤原さんやルパンみたく細くなったら、付き合えるかもしれない……」。塵ほどの希望を持ってダイエットを開始しました。

　なにが言いたいかというと、ダイエットは明確な目標が大切だということです。

『なぜ痩せたいのか?』

　その理由が明確かつ大きくないと、きっと挫折してしまうでしょう。よって、私が提案した『運動・食事法』と『痩せる目標』、この2つを守り生活をしていれば必ず痩せます。

　でも、どうせダイエットするなら美味しいモノを食べて痩せたくありませんか?

　私が一番好きな食べ物はうま辛ラーメン日本一の蒙古タンメン中本です。中本を抜いたダイエットなんて考えられません。痩せたい、けれども中本は食べたい。中本を食べながら痩せたい。そんなイカレた客の要望に応えてくれるのが我らの中本。

　私はオーダーにひと工夫して、中本欲を満たしながら体重を落としていきました。中本常連さんにはお馴染みのシステムですが、実は麺の量を調整できるのです。

　店員さんに食券を渡す際、麺の量を『半分・三分の一・四分の一』などと伝えるとそのぶん減らしてラーメンを出してくれます。たまに「これ本当に半分?　多くない?」なんてこともありますがそこはご愛敬。

　私がダイエット中にしていたオーダーは『麺ナシ』。麺ナシに、プラス60円で『野菜大盛変更券』を購入します。

　中本のおいしいスープにどっさりお野菜、中本鍋の完成です。ダイエットを経験したことのある方ならわかると思うのですが、外食時に野菜を多く摂りたくても、炭水化物が中心のお店ばかりで困ったことありませんでしたか?

　もう大丈夫です。たくさん野菜が摂れて、炭水化物を抜くことができる美味しい食べ物、それが中本鍋です。

　ここで、私がオススメする中本鍋3品をご紹介します。

　辛い物が苦手な方は辛さゼロ、コクのある塩味にどっさり野菜の中本鍋を。

・『塩タンメン・麺ナシ/野菜大盛』

　中本初心者はコチラ、マイルドな辛さの中本鍋を。

・『味噌タンメン・麺ナシ/野菜大盛』

　レベル8の辛さで中本欲が満たされ、たっぷり野菜でお腹も一杯、中本ファンが喜ぶ中本鍋

・『五目味噌タンメン・麺ナシ/野菜大盛』

　麺ナシで物足りない時は、プラス60円で『ゆで玉子』のトッピングで満腹感とタンパク質を補えます。

　いくら麺を抜いたとて、元はラーメンですから油が気になりますよね。ダイエット中に油の摂取は少し罪悪感があります。そんな時は食券を渡す際、店員さんにこう言ってください。

「油、少なめでお願いします」

　この魔法の言葉を口にすることにより罪悪感が身体からスーッと抜けていき、調理場の換気扇に吸い込まれていきます。そのあと店員さんが、あっさりとした『油少なめ中本鍋』を運んできてくれます。

　このように、中本のシステムを上手に利用し、ストレスを溜めることなく私は22kgのダイエットに成功しました。

　最後に。

　中本を食べながら痩せたい皆様、こちらの写真をご覧ください。

　中本は革新的なアイデアで私達を驚かせてくれます。こちらは近年、登場した新システムです。なんと『豆腐変更券』購入すると、麺とライスを豆腐に変更できるのです。糖質制限ダイエットをしている方々が、全力で万歳する姿が想像できます。

　早速、わたしも麺を豆腐に変更して食べてみました。

　あっぱれ。『麺ナシ』では得ることのできなかった、麺を食べたときと変わらぬ満腹感。豆腐が入ることにより、真の中本鍋が完成です。

　毎日のダイエットで辛さを感じているあなた。

　辛いという字に漢字の一を足したらどんな文字になりますか?　中本は『辛』さに、『一』手間くわえて、いつも私達を『幸』せにしてくれます。

　あなたに幸あれ。

追伸　恋は成就しませんでしたが、わたしは幸せです。

写真=五明拓弥（グランジ）