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食品新聞 2/14(日) 15:00
キーコーヒーは3月1日、カフェインレス感ゼロを目指した「カフェインレス コク深ブレンド」を新発売する。 カフェインレスとコーヒー本来の豊かなコクや甘い香りを両立させた点が最大のポイントで、その実現にあたってキーコーヒーが発見したのは“デカフェ処理されたカフェインレス生豆の呼吸は停止する”という事実だった。 12日発表した阿部祐美子マーケティング本部R&Dグループ設計第一チームリーダーは「カフェインレスコーヒーは鮮度が命で、通常の生豆よりも劣化しやすい現状がみてとれた。なぜ劣化しやすいかというと、生豆は呼吸する一方で、カフェインレス生豆は製法を問わず呼吸反応がないことが分かった」と説明する。
同社研究所で香気成分を経時(1ヵ月・1年)で比較したところ、カフェインレス生豆は通常の生豆に比べて香ばしい香りとロースト香が下回り、グリーンな香りが上回ったという。 さらに「呼吸反応があると赤く変色する特殊な液体をつけてみると、通常のコロンビア産の生豆は赤く変色するのに対し、カフェインレス生豆では変化がみられなかった」ことから、同社は輸送と鮮度保管に重きを置き「カフェインレス コク深ブレンド」の開発に漕ぎ着けた。 同商品は、コロンビアとエチオピアモカの生豆のカフェインを97%除去。そのカフェインレス生豆の輸送から保管、製造まで一貫した鮮度管理をすることで“品質劣化が進みやすく味や香りが損なわれやすい”というカフェインレス生豆特有の問題を解決して開発された。 中でも「保管に関して当社だけのダブルで鮮度を保持するといった取り組みを行うことで今までにない品質の高さを実現した」と胸を張る。
田中正登志マーケティング本部R&Dグループリーダーは今後の展開について「カフェインレスはこれまでデカフェ処理ばかりが注目されていたが、我々は処理後、どのようにしておいしく届けられるかということで鮮度を大事にした。今度も鮮度や熟成に関する研究を積極的に進めていきたい」と意欲をのぞかせる。 ラインアップはVP(真空パック)のレギュラーコーヒー(180g粉)とドリップコーヒー「ドリップ オン」シリーズ(5袋)の2品。 VPでは従来、ノンブランドでカフェインレスコーヒーを展開していたが、今回、100~200g中容量帯レギュラーコーヒーでトップシェアの「プレミアムステージ」ブランドの傘のもとで展開していく。 パッケージは2品とも、日が沈む頃の夕方の空を想起させる紫を基調とし、夕方以降から就寝前までカフェインを気にせずに飲めるコーヒーであることを表現している。 家庭用のカフェインレスコーヒー市場は家庭用レギュラーコーヒー市場450億円の2%程度と推定される中、同社は「カフェインレスは非常に伸長が継続しており、コーヒー全体の飲用杯数が増えて健康意識が高まる中で、今がカフェインレスのタイミング」(阿部チームリーダー)と判断。 コーヒー全体の飲用杯数の増加に伴い、通常のレギュラーコーヒーとの併買者が多いとの推察や“味が薄い”“コーヒーらしい味と香りがない”といった不満点への対応を考え「通常品と遜色ないように、香味レベルを高めてカフェインレス感ゼロを目指すことと、アレンジコーヒーにも適したコク深い味わいが必要だと考えた」という。
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