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食品新聞 9/20(日) 11:02
俳優の香川照之さんが「MARUCHAN QTTA戦略担当常務」に就任した。 8日、都内で開催された同商品リニューアル&新CM発表会で沖斉東洋水産専務取締役から辞令を受けた香川常務は、14日から全国でリニューアル発売する「MARUCHAN QTTA」の魅力について熱く語った。 新CMは、香川常務が「まずは麺!え?こんなに?!とびっくりするくらい歯ごたえが増したしっかり麺!」「そしてスープ。こちらもさらに旨味とコクが増した絶妙スープ!」「麺もスープももともとおいしかったが、さらにおいしくなってる!!」「こんなのもう我慢できるわけがない!」など、「MARUCHAN QTTA」について熱弁をふるい、「カモン!」「あなたも、クッタら、わかります!」という掛け声で締めくくるというインパクト抜群の内容。 商品ラインアップは、“王道”と位置付ける「コクしょうゆ味」「シーフード味」と、「過去発売時に再販の要望が高かった」(福田肇東洋水産執行役員加工食品部部長兼低温食品部・マーケティング部担当)という「トマトクリーム味」「サワークリームオニオン味」(各税別193円)を秋冬限定フレーバーとして発売する。 タテ型カップ麺市場はNB、PB含め群雄割拠という状況だが、福田氏は「MARUCHAN QTTA」の差別化ポイントについて「最大の特徴はラードの旨味。ラードを使った油で麺を揚げているので、植物油では出ない、甘さ、コク、香ばしい風味があり、その旨味がスープにしみ出すことで、やみつきになる味わいがある。 今回のリニューアルでは、そのストロングポイントをさらに強化し、コクのある麺に変更。パッケージも調理写真を大きく見せることで、さらに食べたくなるようなパッケージにし、フタの形も改良。開ける際、持ちやすくした」と説明。 新CMを含めたマーケティング施策については、「『すべての若者を応援する』というコンセプトは変えていないが、購入される方は主婦が多い。発売から3年が経過し、ある程度、認知度は向上した。これからは『食べていただきたい』ということで、香川さんのお力も借りながら、若い人に加え、さまざまな世代の方々に幅を広げていきたい。昨年以上の拡販に向け、マーケティングを強化していく」との狙いを語った。
食品新聞 9/18(金) 15:56
ローソンは、プライベートブランドの冷凍食品として、素材や製法にこだわった専門店のような本格的な味わいを手軽に楽しめる「ビストロシリーズ」を立ち上げ、22日から「黒トリュフ ソースで食べるローストビーフ」「5 層仕立てのラザニア2 個入り」「ビーフストロガノフ 2 個入り」「ベーコンとほうれん草のキッシュ 2 カット入り」の計4 品を発売する。販売価格は4品とも税別399円。 18日発表した商品本部デリカ・FF部の前田恵助氏は「自宅で本格的な料理を手軽な調理で食べたいとか、自分にご褒美をあげたいといった潜在ニーズが引き出せるととらえており、ちょっと贅沢な気分が味わえる冷凍食品に仕立てた」と語る。 開発を手掛けたのは昨年12月で、当初は消費増税による家飲み需要の高まりを見込み、コロナ禍でこの家飲み需要が当初想定以上に高まったことに商機を見出す。 メインターゲットは20-40代の有職女性で「そもそも仕事帰りの金曜日にデパ地下や専門店でワインの晩酌のお供として買われるニーズに着目して開発した。コロナ禍になって外出や飲み会が自粛傾向にある中、プチ贅沢や少人数で楽しみたいニーズが獲得できると考えている」。 「ローストビーフ」を除いた3品は2個入りで小分けされている。「共働き夫婦の晩酌シーンや少人数でお酒を飲まれるシーンを想定しているが、単身者も例えば4品購入していろいろな味を楽しみ余った分をストックできる」という。 冷凍食品市場は共働き世帯の増加などを背景に拡大傾向にあり、ローソンの冷凍食品も15年度から19年度の5年間で売上げが2倍以上に拡大した。今年はコロナ禍の外出自粛と在宅勤務の影響で4月に急伸し以降約20%増で推移している。 購入時間帯で伸びたのが昼食で「22%前後の比率だったのが約4、5ポイント増加した」。 カテゴリーで特筆すべきなのが冷凍フルーツで「朝食メニューとの買い合わせやお子様のおやつ需要で2倍以上伸長している」。おかず・軽食カテゴリーもトレー入りの仕様で洗い物不要な点が奏功して30%増で推移している。 今後の方向性は、冷凍庫のストックニーズと即食ニーズの両方を睨みながら拡大を図っていく。「売場全体で手に取りやすいシリーズと潜在的なニーズを捉えた高価格帯なプチ贅沢なシリーズをバランスよく展開していきたい」考えだ。 手に取りやすいシリーズとしては、米飯シリーズの袋を刷新。お皿代わりになる袋へと変更し、レンジで加熱しキリトリ線をハサミでカットすれば袋がそのままお皿代わりになるようにした。
食品新聞 9/15(火) 9:24
「常識を超えた麺を味わう“神旨”な一杯に」(明星食品)。群雄割拠の即席袋麺と縦型カップ麺市場に、革新的な高付加価値型商品が登場する。明星食品の新ブランド「麺神(めがみ)」がそれだ。 「超極太麺×超濃厚スープ」を特徴とする新ブランドは、「新型コロナ禍の中“プチ贅沢”を味わえる一品」(同社)という位置付け。創立70周年というメモリアルイヤーに、同社の総力を結集した渾身の新商品を投入することで、「明星食品ここにあり」を強力にアピールする。 商品ラインアップは、9月21日から関東甲信越で発売する袋麺「麺神 神太麺×旨 醤油」「同 味噌」(税別180円)と、大型投資した新ラインで製造し、10月5日に全国発売する縦型カップ麺「麺神カップ麺 神太麺×旨 醤油」(税別230円)の3品となる。 袋麺は、簡便性を旨とする即席袋麺の常識を打ち破る、ゆで時間7分という驚きの商品だが、これにより、太麺なのに締まりがあり、歯切れもよく小麦が香る、まるでラーメン店で食べるような迫力のある麺を実現。 一方、「ラーメン店で食べる味を追求し、即席麺の常識を超えた麺と濃厚なスープで味わう、真のお店品質を目指した」というカップ麺は、大型投資により東日本明星埼玉工場(埼玉県比企郡)に整備した縦型カップノンフライ麺最新ラインで製造する第1弾商品。「独自の麺乾燥技術を生かし、これまで実現が難しかった太さ、コシ、歯応えのある麺の製造(特許出願中)を可能にした」という自信作だ。 発売に合わせ、年間3000GRPのTVCM投下を予定するほか、有名ラーメン店主とのコラボWeb企画も実施。話題を喚起していく考え。
食品新聞 9/13(日) 9:02
急須でいれるお茶(リーフ)には、新鮮な香りやお茶をいれる作法などドリンクのお茶(緑茶飲料)にはない魅力がある。 この魅力を伝えるべく、伊藤園ではかねてから専門店での接客に加えて、対面でのお茶セミナーや大茶会といった数々のイベントを定期的に実施してきたが、コロナ禍でこれらの活動が全て休止へと追いやられてしまった。 しかしながら、オンラインの活用によって、これまでリーチしにくかった若年層などの新しい層にお茶の魅力を知らしめられる可能性が出てきた。 井上佳江マーケティング本部販売促進部第六課グループリーダーは、リアルで開催できない痛手は大きいとしつつも「セミナーの開催場所はこれまで地域の公民館が一番多かったが、オンラインの開催によって公民館に来られる方とは異なる世代の方も参加しやすくなった」と語る。 直近の新たな試みとしては8月13日に子ども向けオンラインセミナーを実施。「夏休み!OCHA自由研究2020」と題し、茶畑の説明や“お茶の歌”などを交えながら、お茶のいれ方をわかりやすく説明した。 「先着200人で募集をかけたところ、あっという間に定員に達した。子ども向けといったような何かに特化したやり方にも可能性を感じた」という。
ツイッターでの発信も強化している。 社内検定資格保有者である伊藤園ティーテイスターによる「#IeTimeOEN(家タイム応援)」プロジェクトを5月1日に開始し、日々様々な切り口でお茶の楽しみ方をツイッターで発信している。 その内容は、ティーテイスター1級保有者の井上リーダーも「私の知らなかった楽しみ方がたくさん紹介されている」と唸るほど。 お茶の魅力を広めるにあたって、その要となるのがお茶の伝道師であるティーテイスターの存在で「3級以上の資格保持者をまずは全社員半数の割合に高めたい」と意欲をのぞかせるのは岩田孝浩能力開発部長。 現在、伊藤園の社員数は5403人。このうち資格保有者は20年5月時点の累計で1級17人、2級363人、3級1909人の計2289人。毎年10月に試験が行われ、試験内容は学科(筆記)・検茶・口述となる。
合格率は3級・2級ともに1割程度の狭き門で、1級はさらに難易度が高く、1級受験資格(準1級)を得るための試験を突破後、1年間の研修期間を経て受験する。1級は13年に新設され、毎年数人が受験するものの合格者ゼロの年もある。 まず準1級の試験が難しく、準1級になってからの1年間の研修期間に、茶畑研修・日本紅茶協会のティーアドバイザーの資格取得・裏千家の「初級」の許状取得――の3つが受験への条件となる。
1級試験で特に難しいとされるのが検茶で、複数の日本茶葉の産地や特徴を全て言い当てなければ不合格となる。 試験2週間前に、複数の日本茶葉が配られトレーニングの機会を与えられるものの「毎日練習するのだが、やればやるほど分からなくなる難しさがある。また、光の加減で、茶葉の色がいつもと違ってみえるだけで困惑してしまう。3回目の受験でやっと合格した」と井上リーダーは振り返る。
検茶を突破すると最終試験の口述に進み、ここでも「1級としてどんな思いを持って取り組んでいくかをしっかり語らないと合格とはならない」(岩田部長)という。 試験官は、調達部門のエキスパートやマーケティング本部長が務めている。 3級→2級→(準1級)→1級の順に進み、3級は実務経験を経た入社2年目から受験可能となる。 能力開発部の役割は、ティーテイスター育成に向けて勉強の場の提供や仕組みづくりにある。 近年は新入社員研修などを通じて資格取得のチャレンジを促進。「資格を持つ若手社員が増えていけば、古参社員にもよい影響を与える」との狙いもある。 その手応えとしては、昨年、3級合格者が増加したことが挙げられる。 「筆記試験には、お茶の歴史・分類・品種・栽培から製造などを盛り込んだ『茶の本』で勉強する必要があるのだが、昨年は3級合格者が増え、勉強する裾野が明らかに広がってきている」との見方を示す。
コロナ禍を受け、3級受験に関しては今後オンライン化を検討。全国の社員がより公平に受験できる仕組みも整える。 社内資格のティーテイスター制度は1994年に運営開始し、2017年に「伊藤園ティーテイスター社内検定」として厚生労働省に認定された。 運営開始の背景には、お茶(リーフ)への関心が薄まっていることにあったという。 「売上高が1000億円程になると総合飲料メーカーのイメージが強くなり、社内でもお茶の知識を持っている人が少なくなってきているという危機感が生まれた。同時に、お茶屋としてお茶の文化を次世代や国内外に伝え、広めたい想いがあった」と説明する。 伊藤園では年に2回、ティーテイスター資格保有者に対して、無資格者などに対する教育と同時に自らがお茶の知識を振り返る勉強の場を設けている。「能力開発部でインプットの場を設け、販売促進部でアウトプットしてもらう。お茶に関する知識を有する社員が増え、活動の場が広がれば、お客様の潜在的なニーズを把握できる。」とみている。 販売促進部では、基本をベースに日々変化するニーズを受けて発信の仕方を工夫。「売場や商談の場でどのようにいかしていくかを考えるのが販売促進部」(井上リーダー)だという。 井上リーダーは制度開始1年前の93年に入社。「入社時は店舗で販売していて、お客様にお茶の魅力を伝えきれていないことが物凄くもどかしかった。そうした中で制度ができて、まさにこれだと思った。お茶について自信を持ってお伝えしたいという気持ちがあり、資格があればお客様も私のことを信頼して耳を傾けてもらえると思った」と振り返る。 井上リーダーが今懸念するのは、お茶農家が高齢などを理由に生産を止め、荒茶生産量が減少していることにあり「農家さんがお茶を生産してくれないとお客様に提供するお茶もなくなってしまう。日本のお茶文化が廃れないようにするためにも啓発活動に取り組んでいきたい」と危機感をつのらせる。 岩田部長も「伊藤園では本業を通じて社会課題の解決に取り組んでいる。社会的な貢献がないと事業は継続できない。場当たり的な取り組みではなく、文化として長期的に構築していくことが必要。急須でいれたお茶を複数のお茶碗にわけて注ぐ、その精神はCSRにつながっている」と述べる。
食品新聞 9/3(木) 11:59
19年度の日清食品冷凍の売上げは前年比約107%で着地した。冷凍めん市場が伸長、間口も奥行きも伸びており、同社も同様の動きを見せた。今年はコロナ禍で増えた需要にマッチした冷凍麺を中心に好調な推移を見せている。 昨年度の同社はラーメン計が約109%、うち汁なしが104%。パスタ計(弁当除く)約112%、和風麺計約101%、焼そば(弁当除く)約129%、米飯約108%、スナック約99%、その他フライ類約66%となり、一部を除き概ね良好な結果となった。 2月末頃から始まり緊急事態宣言で後押しされた巣ごもり需要の急増で、一時期は供給が追い付かないといった事態も見られ、主力商品の安定供給を図るために一部商品を「断腸の思いで休売した」(吉田広之社長)という。
巣ごもり需要では家庭用冷食市場の間口が5%以上、奥行きは10%近く伸び、冷凍めんはこれを上回る大きな伸びを見せた。これは在宅勤務者や休校中の子どもたちの主食や軽食として冷凍めんが適したからだとみる。 コロナ禍で外食や弁当のニーズが減少する一方で、内食で簡便調理、個食・直食ニーズや時短調理ニーズなどが高まったとし、これらが家庭用冷食、特に冷凍めんの特性に合致したことが伸びを支えたという。 結果だけ見ると、各社のマーケティング活動が自動的に一気に行使された結果と同じになり、ストック需要でトライアルが創出され、また自宅での昼食・夕食人口が大きく増えたことで間口が拡大し、これらを受けて冷食に対する感じ方が改善されブランド認知と安心感が増した。 同社ではこれらを総括し「一気に10年分以上の浸透が進み、劇的なシフトチェンジが起きた」とする。またコンビニでも浸透したことで、30~40代男性も手に取るようになったことも特徴だ。 供給体制も整え、休売した商品も秋冬から一部を再開する。 6月の受注状況は数量が前年同月比103.8%、金額111.9%と、落ち着いたとはいえ好調を維持している。 今秋は新商品8品、エリア拡大品1品を投入。ラーメン分野からは「冷凍 日清炒め技 皿ちゃんぽん」を発売。レンジだけで調理できる簡便性が持ち味。濃厚スープにもちっと太麺が絡みつき、3分の1日分の野菜も摂取できる。 和風ジャンルには「日清のどん兵衛 釜玉カレーうどん黒」を用意。赤ワインのコクとカカオのビターなコクを効かせた黒いカレーソースが特徴で、商談では高い評価を得ている。 パスタからは「スパ王プレミアム 蟹の濃厚トマトクリーム」が登場。プレゼンのそばから採用が決まっていく商品だ。