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11/13(火) 11:08配信
三重県で古くから食べられている、絶品郷土料理「手こねすし」。本来は冷たいはずのこの手こねすしが、最近、地元海女さんの工夫によって生まれ変わっているといいます。一体どんな工夫なのか取材しました。
取材班は、三重県志摩市賢島(かしこしま)にある、英虞湾(あごわん)に向かいました。
観光用のクルーズ船が浮かぶその傍らで、地元の海女さんが“ある”ものの販売を始めたといいます。
「手こねずし、いかがですか」(販売スタッフ)
この地方の郷土料理「手こねすし」のお弁当です。商品名は、「まゆみちゃんのてこねずし」。
お弁当を包む帯には、「現役海女さんの手作り」の文字。手こねすしの発祥地とされる、志摩の和具(わぐ)地域の海女さんが作る地元ならではの味を、お弁当にして販売しています。
サミット終了後、まゆみさんに注目した海外のドキュメンタリー監督が、まゆみさんを主人公に映画を製作。それ以来、海外セレブなどが一緒に海に潜りたい、話を聞きたい、とまゆみさん目当てに人々が殺到しているといいます。
そんなスーパー海女・まゆみさんが作る「手こねずし」。そのお味は?
「ほんとにおいしかったです。(今までの手こねずしと)何かちがう」(手こねずしを食べた客)
この絶品手こねずしのおいしさの秘密を探るべく、取材班はまゆみさんのお弁当作りに密着しました。
さらにまゆみさんは、地元で定番だという手こねずしを使った料理を作り始めました。なんと、手こねずしをフライパンで炒めるのだといいます。
「これね、手こねチャーハンです」(三橋まゆみさん)
出来上がったのは、カツオが炒められパラパラになったホッカホカの、その名も“手こねのチャーハン”です。
なぜ手こねずしを炒めるようになったのでしょうか。地元の人に聞いてみました。
「チャーハンですね。火を通すと違う味わいになる。地元はみんなやる」(地元の人)
「自分で魚をもっておかず焼いたり、いつもたべてますよ。(Q.手こねずしも?)うん、あったらな(焼く)」(地元の海女)
海女さんたちは、漁を行う時に冷えた体を温めるために小屋で火を焚きます。その火で、手こねずしをおにぎり状にして、あぶって食べたことが手こねずしのチャーハンの始まりではないかということです。
海女さんの生活の中から生まれた、手こねずしのチャーハン。ちなみにお店では裏メニューだそうです。
「(この時期は)船の行き来だけで、なんか話題性もない。船だけでは寂しい。何かおいしいものもって帰ってもらいたいな」(三橋まゆみさん)
毎年100万人以上が観光に訪れる志摩市ですが、7月~8月の夏期のピーク期が過ぎると観光客が大幅に減少するといいます。
しかし、この手こねのチャーハン、最近では意外な反響もあるそうです。
「イッツデリシャス」(アメリカからの観光客)
「全然違う味。生ものがあんまり好きじゃない人はこれのほうがいいかな」(フランスからの観光客)
手こねずしを炒めることで魚の生臭さが薄れ、特に外国人観光客にも人気のようです。
“シーズンオフをあたたかい食べ物でおもてなししたい”、手こねずしのチャーハンには、そんな地元住民の思いが込められているようです。
海女さんの知恵から生まれた志摩の家庭料理、シーズンオフの観光地を変えるかもしれません。
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