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食品新聞 7/8(月) 15:01配信
夏場のみそ汁に対する消費者の価値観が変化してきている。昨夏は梅雨明け直後から猛暑となり、天気予報時の気象予報士の呼びかけもあって、熱中症対策でみそ汁が脚光を浴びた。今年の梅雨明けが平年並みであれば、関東・近畿ともに遅くとも7月下旬には梅雨明けとなる。今夏も暑い時の健康を支えるみそ汁をしっかり訴求し、売上げアップにつなげたい。
温かい汁物のみそ汁は従来、冷夏の年でもない限り夏季商戦は苦戦してきた。近年はその流れが変わりつつある。全国的に猛暑となった昨年はTVの天気予報で気象予報士が「熱中症予防に一日一杯のみそ汁」とたびたび紹介。その効果によるものか、みそには珍しく夏枯れがなく、特に利便性の高い即席みそ汁は販売好調に推移した。命の危険すら感じさせた猛暑・酷暑は消費者の購買行動を変えた。
熱中症対策は水分と塩分の上手な補給がポイントになるが、みそ汁は水分と塩分を同時に取れ、具材に野菜や海藻を入れればビタミン・ミネラルも補給できる。冷房のきいた室内であれば温かいみそ汁もおいしく飲める。手作りが面倒なら簡便な即席みそ汁がある。
即席みそ汁は近年、その利便性がシニア層を中心に改めて見直され、15~18年と4年連続で市場拡大している。生みそは漸減傾向が続くが、即席みそ汁を含めた“みそ汁市場”として捉えれば再び上昇局面に入った。メディアによる健康訴求や、各社の商品ブラッシュアップも昨今の市場拡大に貢献している。
近年の市場はフリーズドライ(FD)、20食以上の大容量、5~6食、カップタイプが成長を牽引している。FDブロックは今春発売の永谷園「毎日のおみそ汁」(10食)、ひかり味噌「毎日食べたいおみそ汁」(8食)が手に取りやすい価格を実現し販売好調だ。
5~6食はマルコメ「タニタ監修 減塩みそ汁」(6食)のヒットによって売場が確立され、同社の6食お徳用プレミアムシリーズが好調に推移している。カップはハナマルキ「スグ旨カップ」シリーズの伸長が目立つ。みそ、具材の中袋がなく、蓋を開けてお湯を注ぐだけの簡便性で支持されている。
今年も夏場の健康維持へ簡便でおいしい即席みそ汁を訴求し、成長市場にさらにドライブをかけたい。
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