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食品新聞 7/1(月) 13:00配信
日本アイスクリーム協会はこのほど、18年度(4~3月)の販売実績などを発表した。販売金額は5千186億円となり7年連続の市場拡大となったものの、伸長率は1.4%増で一時の勢いは見られない。販売物量は4.3%増の92万9千31kl、こちらは猛暑からあっさり系の氷菓やラクトアイスが伸びたため。上期の構成比は63%、下期は37%だった。
アイスの動向は、天候要因抜きには語れない。18年度は春から夏にかけ東・西日本中心に記録的な高温となり、日照時間も多かった。特に梅雨明けが平年と比べ2~3週間早まり、関東甲信では6月下旬に明けた後は厳しい猛暑が続き、東日本では春・夏の平均気温が46年の統計開始以来最も高くなった。これを受けて上期は3千273億円の4.3%増と好調に推移した。特に氷菓は709億円の14.2%増、ラクトアイスは1千110億円の8.9%増。
下期に入ると、10月は秋晴れが続き11月も穏やかな天候に恵まれ、冬本番となっても平均気温がかなり高く降水量も少なかった。アイスにとっては好条件に恵まれたが、下期は3.2%減の1千913億円で着地した。“冬アイス”に勢いが見られなかったことが要因として考えられる。以前なら下期の3%減は通年にさほどの影響を与えなかったが、上期・下期の構成比が6対4に近づいて来た今となっては影響も大きく、下期のマイナスに足を引っ張られ通年では1.4%増の着地。
形態別の販売実績は、▽紙カップ883億円(1.8%増)▽プラカップ436億円(7.8%減)▽スティック522億円(2.8%増)▽コーン341億円(1.7%減)▽モナカ357億円(12.6%増)▽マルチパック1千330億円(0.3%増)▽ホームタイプ69億円(16.9%増)▽その他一般676億円(4.6%増)▽業務用572億円(0.2%増)。
伸びの高かったモナカは、森永製菓の「ジャンボ」シリーズ、ロッテの「モナ王」が牽引している。その他一般は、森永乳業のひと口タイプの「ピノ」、ロッテの飲むアイス「クーリッシュ」など、カップやスティックなど従来の形態にとらわれないアイスが好調なため高い伸びとなった。
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