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食品新聞 11/13(水) 11:50配信
こうじ甘酒が順調に伸びている。酒粕由来の甘酒がダウントレンドになりつつある一方で、米こうじからつくられたこうじ甘酒は年々売上げを伸ばし、市場全体を支えている。好調のこうじ甘酒の販促を強化することで、さらなる売上げアップが期待できる。
近年の甘酒ブームは2015年頃に始まった。16年度の市場規模(本紙推定)は前年度の倍近い180億円、17年度は215億円となり、200億円を突破した。18年度はブームがやや沈静化して微減の210億円となったが、市場拡大を牽引してきたこうじ甘酒は着実に成長を続けている。
日本の伝統的飲料である甘酒は近年健康や美容に対する意識の高い女性を中心に広がった。このきっかけは11年頃に巻き起こった塩こうじブームだった。さまざまなこうじ商品が発売される中、健康・美容面でこうじ甘酒が注目され、甘酒市場全体に影響を及ぼした。
急激な需要増により、16~18年は売場で欠品も生じた。旺盛な需要を受けて、八海醸造が17年に新工場を稼働開始。マルコメは今年3月に完全子会社である魚沼醸造の新工場をオープンした。大型設備投資により供給不足はようやく解消された。
ブーム発生から数年はSM店内の複数の売場で販売されていたが、現在は洋日配売場へと集約される方向にある。また、有力メーカーの生産能力増強により、SMではローカルの小メーカー品が姿を消し、有力メーカーがしっかりと売場を押さえる構図になってきた。
今後の甘酒市場拡大はこうじ甘酒のさらなる成長にかかっている。市場が微減となった前年度もこうじ甘酒を主力とするマルコメや八海醸造はシェアを拡大した。今後はブームの起爆剤となった健康・美容情報の発信に加えて、飲み方や調理用途の訴求により楽しみ方を広げたい。また定番化してきた売場の見直しも求められる。
有力メーカーは定着しつつある需要をさらに拡大し、定番化させるため販促提案に力を入れている。アルコール0%のこうじ甘酒なら家族全員で乾杯できる。最需要期である冬は年末年始の企画、春はひなまつり企画など訴求力のある売場づくりで消費者の購買心理にアプローチし、売上げアップに貢献する考えだ。
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