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10/12(金) 7:58 井手留美
毎年10月16日は「世界食料デー」。世界の食料問題を考える日として、国連が制定した。毎年10月は「世界食料デー」月間なので、食に関するイベントが多く開催される。
ところでこの「食料」という表記の他に、「食糧」という表記がある。どう違うのだろうか。
広辞苑を見てみると、「食糧」は「食用とする糧(かて)。糧食」。食物。主として主食物をいう」とある。
一方、「食料」は「食物。食料品」と書いてあり、主食も含めた全般を指す。
宮城大学教授の三石誠司先生は、2017年3月10日付農業協同組合新聞のコラムで、両者の違いを書いている。
「食料」と「食糧」はどこが違うのか?この件については過去数年間、様々な機会を活用して話をしてきた。簡単に言えば、「食料」は食べ物全てのことであり、「食糧」は主食のことである。そうなると、「日本の主食は何か?」という問題に突き当たる。
「違いがわかる事典」も同様の説明だった。
「糧」には「蓄えておく食べ物」「携帯する食べ物」の意味もあり、「兵糧」や「糧米」という言葉があるように、食糧は米や麦などの主食物を指す。 食料は、主食も含めた食べ物全般、もしくは、調理する食材の意味で、肉や魚、野菜などの主食以外の食べ物を表す際に用いる。
マスメディアの報道を見ると、この2つの違いを明確に分けていない場合が多い。
たとえばNHK。
大規模災害の帰宅困難者対策 食糧備蓄など取り組む企業に認定制度 東京都
北海道での地震を受けた政府の関係閣僚会議で、安倍総理大臣は、今年度予算の予備費をあて、被災自治体からの要請を待たず、国が水や食糧などの支援物資を送るプッシュ型支援を行っていく考えを示しました。
菅官房長官は、午後の記者会見で「西日本豪雨の被害については、すでに3度にわたり、合計1694億円の予備費を決定している他、北海道の地震についても、水、食糧などをプッシュ型で供給するため、5億4000万円の予備費を決定した。今後、復旧・復興が進むにつれて必要となる経費であれば、そのつど対応していきたい」と述べました。
いずれも災害時の支援物資としての食べ物なので、主食だけでなく、副菜なども含めた「食料」全般の意味で使っていると思うが、使われているのは米(コメ)編の「食糧」という表記である。
実は筆者も、以前は違いを知らなかった。食品メーカーの広報室長時代、フードバンクから「世界食料デー」のお知らせを受け、「あれ?食糧という文字を使うのではないかな?」と思って調べてみて、初めて知った。
以前は「食糧問題」「食糧自給率」という表記も使われたようだが、最近では「食料問題」「食料自給率」という表記が一般的なようである。
10月の「世界食料デー」月間のこの機会に、多くの人に食の問題に注目してもらえることを期待している。
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