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NEWSポスト 9/11(火) 7:00配信
脚本家の橋田壽賀子氏(93)や漫才師の内海桂子氏(95)など、「大の肉好き」を公言する長寿者は多い。225万部を突破した『思考の整理学』の著者で、お茶の水女子大学名誉教授の外山滋比古氏(94)もこう話す。
「体力が衰えてくるとやはり魚や野菜でなく肉がいい。昔は『肉を食べると血圧が上がるから、年寄りは食べるな』なんて言われてきたけど、今では『栄養があるからどんどん食べろ』と言われます。私は鶏や豚より、断然牛が好きです」
青汁で知られるキューサイが2015年9月に100歳以上の長寿者100人に行なった調査でも、男性部門の好きな食べ物は「お米」に並んで「肉」が堂々トップ。
ただし「肉」と言っても、何でもいいわけではない。栄養に詳しい日本機能性医学研究所所長の斎藤糧三医師が指摘する。
「牛、豚、鶏などの種類だけでなく、産地や育てられ方によって栄養に違いが出てくる。どの肉をどう食べるかが健康に大きく影響するのです」
◆栄養が足りない
では、“最強の肉”は何か。前出の外山氏のように「やっぱり肉は牛」という意見は多い。
日本で育てられている牛は安心・安全だから一番健康的なはず──必ずしもそうとはいえないようだ。
「高齢者の健康という観点からすると、国産牛よりも放牧で育つオーストラリアやニュージーランド産の牛肉のほうが、老化や心臓病を予防するオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています」(斎藤医師)
牛肉を分けるポイントは「餌」だ。国産牛にはとうもろこしや大豆、ふすま(小麦粉を作る際に出る皮のくず)を与えることで、肉質に甘みや深みが出る。一方のオーストラリア産牛は天然牧草を主食とするため、においが強く、肉質も固い。
「国産牛は味を良くするために穀物を与えられていますが、牛は草食動物なので餌は穀物より牧草のほうが健康には適している。牛の健康状態が食物としての栄養にもつながると考えられています」(斎藤医師)
脂っこい肉は胃にもたれるかもしれないが、焼き肉では「カルビ」を積極的に食べたほうがよさそうだ。
「カルビの脂に含まれるアラキドン酸は脳の細胞膜に作用して学習能力や記憶力を高める効果があり、実際に長寿でカルビを食べている人は多い。ただし食べ過ぎは高血圧を招く可能性があるので要注意です」(斎藤医師)
“アスリートの食事”として知られる鶏のササミは、長寿を目指す人には不向きだという。
「確かに効率良くたんぱく質を摂れますが、食べる量が少ない高齢者には脂質が少なすぎる。脂質が不足すると生活に必要なエネルギーを補えず、集中力や免疫力が低下します。“ヘルシーだから”とササミばかり食べるのは逆効果になりかねません」(こくらクリニック院長の渡邊信幸医師)
また、肉を食べる時に注意したいのが焼きすぎることだ。高温で調理すると、肉の中に老化物質であるAGE(終末糖化産物)が発生する。白澤抗加齢医学研究所所長の白澤卓二医師が解説する。
「体内にAGEがたまると骨や血管の老化が進み、骨粗鬆症や動脈硬化の原因となります。ステーキを食べるならウェルダンよりもレアにしましょう」
※週刊ポスト2018年9月21・28日号
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