ウェザーニュース 10/13(火) 5:46
いろいろな「秋の味覚」を楽しめる季節になりました。サツマイモも、その一つですね。 10月13日は知る人ぞ知る!?「サツマイモの日」です。「サツマイモの日」にちなみ、サツマイモについて見ていきましょう。
サツマイモは十三里? 八里半?
「サツマイモの日」は1987年に「川越いも友の会」によって制定されました。でもそもそも、どうして10月13日が「サツマイモの日」なのでしょうか。その理由に迫ってみましょう。 サツマイモを「十三里(じゅうさんり)」と言うことがあります。これは、同じく秋の味覚であるクリを「九里」と書けることから考えられた言い方です。どういうことかというと、江戸時代の後半、江戸で焼き芋屋が繁盛したことと関係しています。 当時、焼き芋の売り出し文句として広まったのが「八里半(はちりはん)」。味がクリ(九里)に近い、あるいは、クリにはわずかばかり及ばないけれど、十分おいしいよ、という意味で、八里半と名づけられたようです。サツマイモを主張しつつも、クリに遠慮している感じがしますね。 それが一気に「十三里」にグレードアップしました。どうしてでしょうか。
サツマイモはクリよりおいしい?
サツマイモは「クリよりうまい」としゃれたのです。「九里四里うまい」、つまり「九+四=十三」というわけです。 別の説もあるようです。五街道の起点、江戸の日本橋からサツマイモの産地として知られていた川越(現在の埼玉県川越市)までの距離がおよそ十三里(約51km)だったため、「十三里」と呼ばれるようになった、という説です。 いずれであっても、13日は十三里から、10月に関しては、サツマイモが出回る時期から取っています。
便通を整え、肌に張りを与える栄養素も豊富
クリよりおいしい、あるいは、クリと同じくらいおいしいサツマイモ。その魅力は味だけではありません。サツマイモは栄養面でも優れたパワーを持っています。 サツマイモの主成分は炭水化物で、その多くはデンプンです。サツマイモは腹持ちがよく、主食として食べている国や地域もあります。 サツマイモには、便通を整える食物繊維はもちろん、細胞を傷つける活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があり、肌に張りを与えるビタミンC、老化を防ぐビタミンE、高血圧の予防に役立つカリウムなども多く含まれています。 こうして見ると、サツマイモは私たちの健康と美容にとても有用な食べ物であることがわかるでしょう。 食べ頃を迎えたサツマイモ。江戸の人々に思いを馳せて、ホクホクの焼き芋を頬張ってみてはどうでしょうか。
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2020/10/13
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