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毎日新聞 5/14(日) 13:53配信
小麦などに含まれるたんぱく質の一種、グルテンを控える「グルテンフリー」が新たな健康法として注目されている。グルテンフリー対応の飲食店が近年増え、大阪では小麦粉を全く使わないお好み焼き店も登場した。まだ限定的とはいえ、健康志向の高まりは、大阪のアイデンティティーとも言える「粉もん」文化にも微妙に影響を与え始めている。【金志尚】
緑一色の“お好み焼き”がテーブルに運ばれてきた。昨年7月にオープンした大阪市福島区の鉄板焼き店「されど鉄板」。小麦粉を使わない「グルテンフリーのお好み焼き」が看板メニューだ。
「キャベツや九条ネギなど9種類の野菜を混ぜて焼き、ほうれん草のソースをかけています」。オーナーの宮川和典さん(30)が説明する。ふわっとした食感は、ナガイモで代用しているという。
交際相手と来店した守口市の会社員、吉田雄貴さん(24)は「お好み焼きとして違和感はない。具材の野菜もおいしく、こだわりが感じられる」と満足そうだった。
宮川さんは以前、別のお好み焼き店で働いていたが独立した。他店と差別化しようと、関心のあった健康を前面に出した。米粉を使ったお好み焼きや玄米麺の焼きそばなどメニューのほとんどはグルテンフリーだ。「ターゲットは女性だったが、意外にも男性の方がグルテンに詳しい」と話す。
そもそも、グルテンにはどんな側面があるのか。栄養療法を取り入れている新宿溝口クリニック(東京都)の溝口徹院長(52)によると、グルテンは分解されにくい構造のため、腸の粘膜を荒らすことがある。人によっては、イライラやうつといった心の不調の原因になるとも考えられているという。
溝口院長は「当院の患者にグルテンを2週間抜いてもらい、(体調や心の状態が)改善したケースは多い」と話す。男子プロテニスの強豪、ジョコビッチ選手(セルビア)も実践者として知られ、自著「ジョコビッチの生まれ変わる食事」で効果を説いている。
こうした著名人の実践例が健康志向の高まりと結びつき、取り入れる飲食店が増えているようだ。一方、粉もん文化が根付く大阪では、健康に留意しつつも、食べる楽しみとのバランスを指摘する声も上がる。
日本コナモン協会(大阪市)会長で、食文化研究家の熊谷真菜さん(55)は「アレルギーを持つ人などは控えた方が良いと思うが、小麦粉は豊かな食生活にも貢献してきた。より楽しく、おいしく食べたいと思うのが人間だ。大切なのはバランスで、適量を判断して食べればいいと思う」と話している。
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