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食品新聞 8/17(月) 8:11
熱中症は、体温の調節機能が上手く働かないことや、体内の水分や電解質のバランスが崩れることで起こる障害の総称。軽度では、めまい、頭痛などがみられ、段階的に変化していく。 消防局では深部体温(内臓の温度)38・5度を警戒体温として注意を呼び掛けており、細胞は42度でたんぱく質が固まり死に至るという。 熱中症予防で重要とされるのが水分補給と体温低下で、水分補給の際に留意すべきは体液量を回復させることにある。 大量に汗をかいた状態で水だけを補給した場合、体液の濃度を一定に保とうとする身体の働きによって、過剰な水が尿として身体の外へ出ていってしまい体液量を十分に回復できず、この現象を自発的脱水という。 これを防ぐには、水だけでなく、体液の成分に近い電解質(イオン)の摂取が有用となる。電解質は、細胞の浸透圧を調節するほか、筋肉細胞や神経細胞の働きに関わるなど重要な役割を果たし、主な電解質にはナトリウムやクロール、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどがある。 この点を踏まえて清涼飲料水での水分補給を考えると、ミネラル入りのむぎ茶飲料やナトリウムが規定量入った熱中症対策飲料、電解質の補給を追求したスポーツドリンクが適していると言える。 この中で特にスポーツドリンクは、糖分を含んでいることが槍玉に挙げられるが、糖分には小腸でのナトリウムと水分の吸収を促進させる働きがあり、スポーツドリンク棚に並ぶ飲料はこの点を加味して設計されている。 大量に発汗しない日常生活や糖尿病患者に向けては、甘味料を使用して水分とイオン(電解質)をスムーズに補給できる機能性飲料もスポーツドリンク棚などで売られている。 健常時においては、食事のときには水やお茶、大量に汗をかいたときには熱中症対策飲料やスポーツドリンクといったようにシーンごとで選んでいくことが望ましいように思われる。 軽度から中等度の脱水状態になってしまった場合は、健常時の対応では困難となり、「オーエスワン」などの経口補水液が好適となる。 「オーエスワン」は、特別用途食品のうちで特定の疾病のための食事療法上の期待できる効果の根拠が医学的・栄養学的に明らかにされている食品として消費者庁が許可した食品(個別評価型病者用食品)で、脱水状態において不足している電解質を補うため、一般的なスポーツドリンクよりも電解質濃度が高く、また水と電解質の吸収を速めるためスポーツドリンクと比べて糖濃度は低い組成となっている。 参考資料:2020年夏も熱中症対策にはポカリスエット!
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