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2025/05/17

精美の食べ物ブログ!なぜ鳥取は「家カレー」を日本一食べる街なのか

PRESIDENTOnline       1/14(火) 11:15配信



日本で最もカレールウの購入金額と購入数量が多いのは鳥取市だ。なぜ鳥取ではカレーが人気なのか。カレー総合研究所の井上岳久所長は「米どころでラッキョウの生産量が日本一。それに加えて、女性の就業率が高いことが影響しているのではないか」という――。

 ※本稿は、井上岳久『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)の一部を再編集したものです。

■ルウの購入金額・数量で全国トップ

 日本で一番カレーを食べるのは、どの都市でしょうか? 

 普通に考えれば、人口が多く、さまざまなカレー店がひしめく東京や、同じく人口が多く庶民派カレーの王道を行く大阪、あるいはスープカレー誕生の地でもある札幌などをイメージされるでしょう。

 しかし、残念ながら、どれも不正解。

 日本で最もカレーの消費量が多いのは、鳥取市なのです。

 総務省が毎年行っている家計支出調査(対象は県庁所在地と政令指定都市)では、2016~2018年におけるカレールウの購入金額と購入数量の平均で、鳥取市が1位となっています。

 カレールウの購入金額を見ると、意外にも、大阪市は37位、東京都区部は47位となっています。

■実はラッキョウの生産量が日本一

 しかも、鳥取市が首位になっているのは、上記の3年間だけではありません。過去に何度も1位を記録しているのです。

 総務省の調査は、カレールウの購入金額・数量であり、外食で食べるカレーは含まれていません。そのあたりの数字を踏まえると結果は変わってくるのかもしれませんが、いずれにせよ、鳥取の人たちが特別カレー好きであることは間違いないでしょう。

 ここで気になるのが、なぜ鳥取なのかということです。

 鳥取で大量にカレーが消費されるのは、なぜでしょうか? 

 私もいろいろな角度から調べてみましたが、明確な理由は見つかりませんでした。ただし、いくつかの仮説があります。

 1つ目は、米どころであること。

 鳥取市は古くから米どころとして知られています。前述の総務省のランキングを見ると、カレールウの支出金額・購入数量で2位にランクインしているのは、やはり米どころの新潟市。カレーライスを食べるなら、おいしいお米は不可欠ですが、鳥取市はその条件を備えているのです。

 2つ目はラッキョウの生産量。

 ラッキョウは、カレーのつけ合わせとしておなじみですが、鳥取県はこのラッキョウの生産量が日本一なのです。鳥取県では、酢漬けのラッキョウを各家庭で保存しているほどですが、ラッキョウを食べるためにカレーを食べているという考え方もできます。

■スープカレー専門店の多くが影響を受けたお店


 スープカレーが誕生したのは1970年初頭。「薬膳カリィ本舗 アジャンタ」がメニューとして提供したスープ状のカレーが第1号だといわれています。

 ただ、その頃にはスープカレーという名称はなく、「薬膳カレー」や「スリランカカレー」など、それぞれの店によって名称は異なっていました。“スープカレー”という名称をつけたのは、前述した「マジックスパイス」です。

 ちなみにスープカレーを生み出した「アジャンタ」は、もともと1971年に喫茶店として営業していました。常連客に提供していた薬膳カリィが話題となったことを受け、1976年に「薬膳カリィ本舗 アジャンタ」として営業を開始するのです。

 薬膳カリィは豊富なスパイスを使って、おいしさと健康の両方を追求。現在あるスープカレーの専門店の多くが「アジャンタ」の影響を受けています。


■大阪発祥の「スパイスカレー

 たこ焼き、お好み焼き、串カツなど、独自の食文化で知られる大阪。ご飯にあらかじめルウを混ぜた「混ぜカレー」に見られるように、その独自性はカレーにおいてもいかんなく発揮されています。

 そんな大阪を象徴するカレーといえば、「スパイスカレー」でしょう。2017年に大阪で注目されると、2018年に全国に波及。2019年には定番化するなど、瞬く間にカレーの一分野として認知されるようになりました。

 では、スパイスカレーとはどんなカレーなのでしょうか? 

 スパイスカレーとは、名前の通り、スパイスの風味を強調した創作カレーです。

 一番のポイントはスパイスの「使われ方」でしょう。スパイスカレーでは、スパイスを「溶け込ませる」のではなく、「振りかける」という、独特の方法で使用します。

 もう1つ重要なのは、「和」の要素です。スパイスカレーには、和出汁が使われることが多いです。出汁には、お茶やサンショウ、ワサビなどが使用されることもあり、カレーでありながら、日本人の味覚に合うように徹底的にアレンジが加えられているのです。

インスタ映えするビジュアルがウケた

 副菜の存在にも注目したいところです。

 ワンプレートの中にサラダや野菜の惣菜が添えられており、栄養バランスがいいことも、広く受け入れられた要因だと考えられています。

 さらに、複数のカレーソースや副菜が皿に彩り良く盛られているさまは、いわゆる「インスタ映え」するビジュアル。このビジュアルがSNSを通じて急速に広まったことが、ヒットにつながったという見方もあります。

 スパイスカレーは、メニュー化した外食店が100店舗を超えた大阪や東京を筆頭に、北海道や愛知、福岡、福島などの店でも扱われるようになりました。

 北海道では、「札幌スパイスカレー」という新ジャンルが生まれるなど、各地域の特色に合わせてアレンジされる動きが見られました。

 さらに、ハウス食品から「スパイスフルカレー」が発売されるなど、大手食品メーカーもスパイスカレーを商品化。家庭の食卓にもスパイスカレーが浸透していきました。

カレー総合研究所 所長 井上 岳久


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2020/01/14 未選択 Comment(0)

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