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食品新聞 6/3(水) 9:09
創業時から手掛ける粉末漬物の素の開発・製造をはじめ、米こうじの製造・加工においてオンリーワンの技術を確立させる厚生産業(岐阜県揖斐郡)は、今春の新商品としてラップで漬ける新感覚のぬか漬け「ラップdeカンタンぬかチューブ」を発売。ぬか漬けの素売場に新たな価値提供を行い、新規ユーザーの拡大を目指す。
同品の特徴は、難しいとされるぬか床の管理などが一切いらない点にある。例えば、きゅうりのぬか漬けを作る場合、ラップの上にきゅうりと同品(きゅうり1本の場合は約12cm)を絞り出し、ぬかがきゅうり全体に覆うように包み一晩寝かせるだけで、誰にでも簡単に失敗なくぬか漬けづくりを楽しめる。
今年2月頃から全国の得意先に向けて提案。「これまでありそうでなかった商品」として、流通先からも高い評価を得ている。しかし、ここから店頭に並び、最需要期に向けて拡販を行うという時期に新型コロナウイルスの感染が拡大。「3月、4月は新商品が売れる雰囲気ではなかった。長い目で見て売場に必要な商品として定着するよう取り組んでいくしかない」(里村俊介専務)。
一方、これまで展開してきた定番商品は新型コロナウイルスの感染拡大により、思わぬ拡大を見せる。同社のぬかカテゴリーの前年比も、3月が256%、売上げボリュームの大きい4月も178%と大きく前年を上回り推移した。「体に良い発酵食品へのニーズが高まったことに加えて、家で過ごす時間が増えたことで、手作りへの関心が広まったことが寄与したのでは」(同)。
ぬか漬けの素の市場は一からぬか床を作り管理していく粉末タイプを中心にダウントレンドにあるが、近年は簡便性の高い熟成タイプは伸長。各メーカーから、本格的な味わいながら「簡便」「失敗しない」商品が発売され市場全体では堅調に推移する。同社も主力の「熟成ぬか床」を中心に売上げが伸び、定番配荷率もアップしている。
また近年、メディアへの登場機会が増えたことで、ぬか漬けづくりに興味を持つ新たな購買層も拡大。ネット専用商品として販売する「冷蔵庫で育てる熟成ぬか床」は「お客さまからの口コミによって、徐々においしさや使いやすさが広がった。昨年の秋頃から成長期に入ったと感じている」(同)。今年は新型コロナウイルスの影響もあり、前年比では3月が300%、4月が530%といずれも大幅に伸長している。
今後の展開では「手間がかかる、難しいなどを理由にぬか漬けづくりに躊躇していた方へ、新商品の価値を訴求しトライアルユーザーを獲得していきたい。また、新たにぬか漬けづくりを始められた方に向けても続けていただけるよう売場での露出なども含め取り組んでいきたい」(同)。
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