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冷めた食事を温めなおしたり調理に使ったりと、電子レンジは生活に欠かせない必需家電の1つ。ですが、意外と仕組みが分かりにくい一面も。例えば、どのようなメカニズムで食材が温まるのか、なぜ「卵を加熱するのは危険」といわれているのかご存じでしょうか。
今回はそんな電子レンジの雑学をクイズ形式でご紹介。入れると危険とされているモノやその理由も取り上げているので、覚えておくと生活に役立つかも。
まずは基本的なところから。電子レンジは「電磁波」を使って食品を温めているのですが、電磁波は周波数によって「X線」「可視光線」「赤外線」「電波」などに分けられます。
では、電子レンジで使われる電磁波は次のうち、どれ?
・X線
・電波
・赤外線
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電波はさらに周波数によって「マイクロ波」「超短波」「中波」に分けることができ、電子レンジには「マイクロ波」の一部の周波数帯が使われています。ちなみに、電子レンジを英語でいうと「microwave oven」。
電子レンジは、安全のために電波が極力漏れ出ない構造になっていますが、それでも少しは漏れてしまいます。電波が漏れるということは、電子機器に影響を及ぼす可能性があるということでもあります。
では、電子レンジの漏れた電波に影響を受ける可能性がある電子機器は、次のうちどれでしょう?
・テレビ
・ラジオ
・Bluetooth
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電子レンジの使う電波の周波数は、2.4GHz帯と決められています。これは「ISMバンド」とも呼ばれており、産業・科学・医療分野の周波数帯です。
このように周波数帯を限定することで携帯電話、テレビやラジオなどに悪影響がないようになっています。ですが、無線LANやBluetoothとは周波数帯が重なっているので、これらを電子レンジの近くで使用すると、電波が干渉して接続が悪くなってしまうことも。
電波(その中でもマイクロ波)が使われている電子レンジ。それによって、どうして食品が温まるのでしょうか。実は電波によって生まれる電界によって、食品中のある分子を動かしているのです。
・水分子
・酸素分子
・窒素分子
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水分子は酸素はマイナス、水素はプラスと分極しており、いつもふらふらと動いています。電波に影響されると激しく振動するようになり、この振動が熱となって食品が温まるのです。
電子レンジに入れてはいけないものとして、真っ先に思いつくのは卵ですよね。理由はもちろん“爆発”するから。では、こんなことが起こる理由はなんでしょうか?
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常温の大気圧下では、液体の水は100度で水蒸気に変わります。そして水から水蒸気になるとき、その体積はなんと約1700倍にもなります。卵を電子レンジで温めるとき、卵の水分が沸騰して水蒸気になり、それがどんどん殻の中にたまっていき、ついには破裂してしまうのです。
これは生卵だけでなく、ゆで卵などでも起こる可能性が。また、電子レンジから取り出したあとに破裂が起こる場合もあります。
ちなみに、同じ理由でイカ、ウインナー、めんたいこなどの「薄い膜で覆われた食品」は電子レンジの加熱には向かないといわれています。
電子レンジに入れてはいけない“意外なモノ”としては、サツマイモ、ニンジンなどの根菜や、肉まんが挙げられるかもしれません。これらを電子レンジで温めすぎると何が起こるでしょうか。
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通常の大気圧下では、液体の水は100度以上にはなりません。しかし、サツマイモなどの水分の少ない根菜を温め過ぎた場合、少ない水分が蒸発してなくなってしまいます。加熱をしすぎてしまうと温度だけが上がっていき、炭化、発煙、発火を起こしてしまう恐れがあるのだとか。
東京消防庁の実験によると、生のサツマイモは6分26秒後、肉まんは5分34秒後に発火したそうです(出力はともに700W)。このような水分の少ない食品は自動調理にせず、様子を見ながら少しずつ温めるようにしましょう。
・東京消防庁Webサイト「火災に注意!電子レンジを安全に使用しましょう!」
・製品評価技術基盤機構「電子レンジ『5.ゆで卵の破裂』」
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