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週刊SPA! 12/4(月) 9:00配信
食品、アルコール、化粧品、衣料品から住宅、建材に至るまで定期的に問題になる「偽装表示」。最近ではオーガニックシャンプーで知られるジョンマスターオーガニックの成分偽装表示が発覚したり、戦後日本の鉄鋼業界を支えた神戸製鋼の強度品質表示の偽装が明らかになった。こうした「偽装表示」はなぜ起こるのか。
◆賞味期限、産地の表示は実は抜け穴だらけだった
まずは、最も身近な食品の表示に潜む罠について、食品安全教育研究所代表の河岸宏和氏に聞いた。
「消費者が最も気にする賞味期限のカラクリについては、卵を例にとってみるとわかりやすいんです。近くのスーパーに行ってみて、数種類の卵を見比べてみてください。そうすると、賞味期限しか表示していない商品と、採卵日と賞味期限の両方を表示している商品があることに気づくはずです」
通常卵の賞味期限は製造日から14日後で、採卵日と賞味期限両方を記載した商品は、採卵日の14日後が賞味期限となっている。
「しかし、賞味期限しか表示されていない商品は、いつ採卵されたかわからない。採卵日をわざわざ記載しない、ということは、14日以上前に採卵されたものにもかかわらず、パックに詰めた『製造日』の14日後を賞味期限として表示している可能性が高いでしょうね。法律では、採卵したその日にパック詰めしようと、採卵して数日後にパック詰めしようと、最終加工日が『製造日』と見なされるので問題はないんですよ」
こうした製造日の「調整」はほかの商品でも行われている。
「お土産用のお菓子や干物などでは、製造してすぐに冷凍し、解凍した日から起算して『賞味期限』としてラベルを貼ることは日常的に行われています」
◆原材料の半分以上が国産なら国産と謳ってOK
「産地」についてはどうか。
「漬物のような加工食品だと、キュウリ、ニンジン、大根というように数種類の野菜が入っていることが多いですよね。この場合、例えば国産のキュウリが原材料の51%を占める場合は、キュウリのみの表示が必要でニンジンと大根が外国産でも産地を表示しなくても問題ありません。今年9月に改正された原料原産地表示制度では『国別重量表示』(2か国以上の産地の原材料を使用している場合、使用量が多い順に国名を記載する)が望ましいとされていますが、一番多い原材料以外は原産国を表示する義務はないためです」
製品裏側の原材料表示をきちんと確認すれば外国産と記載しているが、表側のパッケージからは外国産とはわかりづらい商品もある。
「大豆加工食品が代表的な例で、『本場水戸の納豆!』と謳っていてもカナダやアメリカ産の大豆を日本で加工しているということがほとんど。まあ、日本は大豆の90%を輸入しているので当たり前なんですけどね」
ブランド産地偽装も要注意だ。
「例えば鰻のブランド産地である愛知県の一色町ですが、一色漁業協同組合自ら、台湾で養殖した鰻を加工して販売したものを一色町産と偽って販売していた例がありました。こうした○○組合は、品質管理をする一方で利権の温床ともなりやすいのです」
<卵>
●賞味期限しか記載されていない卵は、同じ賞味期限でも、採卵日が記載された卵よりも前に採卵された可能性が高い
●採卵日と賞味期限が記載されている卵は、採卵したその日にパック詰めされており、売り場でもその点を強くアピールしている
<漬物>
●「国産」とは言わずに「純日本品質」と謳っている例も。消費者としては間違いなく国産だと思い込むであろう表示だ
●原材料表示で「きゅうり(中国)、だいこん(国産)」となっている場合、キュウリが先に書かれているので中国産の原材料のほうが多いとわかる
<納豆>
●国産大豆を使用しているものはパッケージでも強くアピールしている
<魚>
●’08年、ブランド鰻の産地・愛知県一色町漁業協同組合は、同県の岡崎市一色町の住所を記載して台湾育ちの鰻を一色鰻として出荷していた
【河岸宏和氏】
食品安全教育研究所代表。数々の食品現場で品質管理を担当してきた。著書に『スーパーの裏側』(東洋経済新報社)、『激安食品が30年後の日本を滅ぼす!』(辰巳出版)など多数
― [偽装表示]にダマされるな ―
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